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マンションの間取りを見直そう
あなたは戸建て派とマンション派のどちら?
多くの人にとって、人生最大にして高額な買い物といえば、マイホームではないでしょうか。日本の場合、マイホームは戸建て派とマンション派の二つに分かれます。
マイホームはさらに、新築と中古に二分されますが、人気があるのは新築の物件です。ところが、戸建ての新築となると、東京や大阪、名古屋といった大都市圏では普通の会社員が購入できるのは、通勤時間が一時間以上もかかる郊外です。
一方、マンションに関しても新築物件、中でも高層マンションが人気です。眺望がいいというのがその理由ですが、価格や広さなどを考えると、20〜30代の若いカップルが購入するには、ちょっと高嶺の花といえるでしょう。
そんな中で注目されているのが中古マンションです。中古マンションの魅力はなんといっても価格の安さです。立地条件に恵まれ、広さもファミリー向けのように70平米以上となれば、新築マンションはかなり高額になります。しかし、中古なら手が届かない範囲ではありません。
そうした背景もあって、日本の中古マンションのストックはここ数年で急上昇し、これからも上昇を続ける傾向があります。
その理由は次項目で述べますが、日本で最初にマンションが建築されたのが東京です。その物件は築50年を迎えています。1950年代半ばにマンションが建築され始め、64年の東京オリンピックを機に東京以外の地方の都市部へと広がっていきました。
そして、70年代から東京・大阪・名古屋の三大都市圏全体で盛んにマンションが建築されるようになります。この時期のマンションは、公団や公社が供給する団地タイプのマンションでした。
団地タイプのマンションについて
団地タイプのマンションとはどういうものかを説明しますと、それは、それ以前に供給されていた公営住宅の標準的な間取りの「2DK」を基本に設計されたものです。つまりダイニングとキッチン、それと畳の部屋が2つで、平均的な広さは35平米。両親と子供2人という4人家族が住むという前提で設計されていたものです。
それが70年代に入ってDKにリビングが加わり、LDKになりました。
ファミリータイプなら3LDK広さは70平米が標準的なモデルです。
その後、80年代に入って民間のデベロッパーの供給が増えていきますが、間取りを見ると、ダイニングキッチン(DK)とリビング(L)を中心に、部屋が数個、つまり1LDKや2LDK多くてもせいぜい4LDK、基本的な間取りは、あまり変化がありません。
むしろ、画一的な間取りが大量に供給され続け、今日に至っているというのが日本のマンション形態の実情です。